戯れの友『カメラの話・2019』
今回は番外編。
以前も『戯れの友』と題し、徘徊するうえで大事な道具やら足について書きました。
それから1年経過するわけですが…相変わらず帽子で歳をごまかし、変なバイクや徒歩で変わらぬ徘徊を続けております。
しかし『カメラ』に関しては、持ち歩く道具も意識もだいぶ変わりました。
…というわけで。
今回は再び『興味ない方おいてけぼりの話・カメラの話2019年度版』です。
OLYYMPUS OM-D E-M1

ボディは相変わらずオリンパスのOM-D E-M1です。
発売から5年が経過し、すでにMarkⅡ、さらにはE-M1Xという後継機が出ていますが・・・そこは腐っても元フラッグシップ機。使い方次第で今でも十分に戦える性能があります。
というか、私はシルバーモデル至上主義なので買い替えられないんです。
(MarkⅡのシルバーは全世界2000台限定・E-M1Xはシルバーモデル無し)
以前はコンパクトさを重視してE-M10やE-M5を持ち歩いてみたり、レンズ交換を嫌って2台持ちしてみたりしましたが…結局コイツのみになりました。
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
普段の戯れで持ち歩いているレンズは基本的に2本。
1本はコイツ、『M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO』

使用頻度は次に紹介する7-14mmと五分五分といったところですが、基本はこっちを付けています。
マイクロフォーサーズとしてはやや大柄なレンズになりますが、私は身体も手もデカいのでちょうど良い大きさ。
いちおう望遠レンズになりますが…E-M1の強烈な手振れ補正に加え、巨人の保持力があれば三脚は不要。ガンガン走り回ってバシバシ手持ちで美しい画を切り取ってくれる良レンズです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

常用2本目がこちら。『M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO』になります。
こちらはかなり使い込んでいるので、外観は少し痛みぎみ。
35mm換算で14mmというバカげた超広角撮影ができるので、風景写真が多い私には必須のレンズになります。
咄嗟にチャンスが訪れる望遠域とは違い、広角は「よし、ここで使おう」と余裕がある場合がほとんどですので、普段はレンズケースに入れて持ち歩きです。
どのくらい広角と望遠なの?
さてさて…。
7mmだの150mmだの言われてもカメラに興味のない方には意味のわからん数値だと思いますので、『上の2本のレンズで、どんな感じの写真が撮れるのか?』を実際の写真で比較してみようかと。
まずは比較対象となる基本の写真を…と思ったのですが、私は標準域を捨てているので「普通の画角」の写真が用意できません(笑)
ちょっと広めですが、7-14mmレンズの望遠端(14mm・35mm換算28mm)で撮影した写真を基準とします。

人の目で見るよりちょっと広い視野になっていますが、概ねこんな感じの景色という事で。
コレを同じ立ち位置から150mm(35mm換算300mm)で撮影すると…

東屋もばっちり。
カップルが中でイチャイチャしていても、ひっそり覗けるくらいです。
ちょいちょい『35mm換算』という単語が出てきますが、興味の無い方は気にしないで下さい。
そして再び同じ位置から、7-14mmレンズの7mm(35mm換算で14mm)で撮影すると…

このように広がります。
最初の写真とそれほど変化がないように見えますが、それは最初の写真が不適切なだけで…実際に目で見る景色よりも、だいぶ広い視野で撮影できます。
広角レンズは面白いですよ。『普段見れない景色』を切り取ってくれますので、望遠レンズよりも魅力的です。
そしてこの『広角』と『望遠』の間を撮影するのが『標準レンズ』と呼ばれるもので、いわば普通の写真の視野角で撮るものなのですが…
先ほども申し上げたとおり、私はそのあたりを捨てています。標準レンズを持ち歩かない写真撮りなどいないと思いますが、私は変人なもので…。
しかし、ごく稀に標準レンズを持っていたりはするんですよ。ホント、オマケ程度ですけど。
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

あらやだちっちゃい。
標準ズームレンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ』、通称パンケーキになります。
あまりデカいレンズを出したくないな…という場に行く時は、コレをポケットに入れてたりします。
上の2本と比べると性能的にはだいぶ劣るレンズなのですが、もうカメラバッグに入るスペースがないんですよ…。
私は悲しい事にものすごくリュックが似合わないんです。
身体が大きく背中も広いために、ちょっとしたリュックではセミが止まっているようになってしまい…だからといって大きなリュックも似合いません。「あんた登山にでも行くのか」というカオス感が増すだけです。
さらにガンコな肩こり持ちなので、大きな肩掛けバッグもダメときています。
移動に車も使いませんので・・・まるで「ちょっとご近所を散歩」のような、小型のカメラバッグとレンズケースを腰につけるだけ。
そんなスタイルですので、この小さいパンケーキレンズは非常に助かります。
しかしアホみたいなコンパクトさのクセに、意外に良い画を吐き出したりする侮れないレンズですよ。
女心と秋の空
つい1年前までは、
「戯れ徘徊時に、せこせことレンズ交換なんてしたくない」
とか言って、全ての写真を『E-M10+パンケーキ』というお手軽セットとコンデジで済ませていたクセに・・・人の心は変わるものです。
相変わらずカメラ持ちらしくない服装ですし、全ての装備を腰から下げるスタイルなのは変わっていませんが、だいぶ重くはなりました。
しかしそのぶん、撮れる写真も幅が広がりました。
来年はどう心変わりしているのか…楽しみでもあり、不安でもあります。
どうしましょう。異様に大きなリュック背負って、ヒマラヤとか登ってたら…(笑)
カメラの話2019・あとがき
そういえば先日、SNS関係で「仙台のカメラ好きが集まるコミュニティに入りませんか!?」というお誘いをいただいたんです。
ええ、そりゃもう即答で「はい!申し訳ないですがご遠慮させていただきますっ!!」と元気に答えておきました(笑)
…無理ですよ。異端児ですもの。
手荷物程度で山の中に入り、2日も3日も歩き回るような変人ですよ。もちろんテントや寝袋など使用せず、寝るのはそのへんでゴロ寝。同じ日に2回、同じ警官から職質されるような人間ですよ。
キラキラした写真を見せあいながら、和気あいあいと写真談義なんてできるはずがありません。
カメラ女子と知り合えたかもなぁ…なんて後悔をしつつ、孤独に黙々ニヤニヤとあちこち徘徊するのが性に合ってますさ。
…というわけで。
これからも変わらず各地で徘徊を続けていきたいと思いますので、どうぞ生暖かい目で見守っていてください。
外ヅラは無駄に社交的ですので、お声がけいただければ気持ち悪いくらい愛想良く答えますよ。たぶん(笑)