松島『福浦橋』を渡って福浦島へ行こう!(料金・行き方)
松島には小さいものを含めると「赤い橋」が何本かかかっていますが…最も立派なのが『福浦橋』。福浦島へと渡る長い橋です。
縁結びの橋、と呼ばれているそうですが、私が若いころは「あの橋をカップルで渡ると別れるらしいよ」と噂になっていた気がします…(笑)
まぁ縁結びも破局もクソもない歳になってしまいましたし、思い切り渡り倒してやろうじゃありませんか。いざ行け福浦島!です。
福浦橋
まずは場所から。松島の主要観光エリアから少し入った場所になります。
すぐそばに駐車場もありますので、車ならばほぼ歩かずに橋に到着可能。ココの駐車場は奥まった位置にあるので、比較的穴場だったりもします。
橋の入り口には建物が建っており、基本的にはそこで料金を支払って渡る事になります。なぜ「基本的に」と言うかは…後ほど。

こちら。『cafeベイランド』さんでチケットを購入します。ソフトクリームなども購入できますよ。
仙石線「松島海岸駅」から徒歩約10分
三陸自動車道「松島海岸IC」から車で約20分
料金:
大人・高校生200円/小中学生100円
駐車場:
周囲の有料駐車場を利用
(すぐ目の前にもあり)
券売機でチケットを購入して手続きを済ませ、建物を抜ければ目の前はすぐ福浦橋です。

出たな、福浦橋!…長いっ!
橋の全長は252mあるとの事。しかし252mとか言われても、具体的に想像できないと思いますので・・・
えーと、『世界一身長が高い人』としてギネス世界記録を持つ、トルコのスルタン・コーセンさん(31歳)の身長が2m51cmなので・・・彼が100人寝転がったくらいの長さです。
もしくは…絶好調のウサイン・ボルトが本気で走り抜ければ、約25秒で渡り切る長さです。
まぁ『けっこう長い』とイメージしていただければ良いかと。

橋の欄干にウミネコがいました。しかもコイツ、近づいても全然逃げません。
ところで…『ウミネコ』なのか『カモメ』なのか、迷う事ってありませんか?
彼女が「あ、カモメだー!」と指さすのに対し、「違うよウミネコだよ」などと答えてしまったために、あーだこーだと口論になり…その日は微妙な空気で帰るハメになったりとか。
そんな歯がゆい思いをさせないため、久しぶりに『微妙に役立つ・戯れ豆知識』の出番ですな。
『カモメ』と『ウミネコ』の違い
黄色いクチバシの先に、黒と赤の模様が入っているのが『ウミネコ』、黄色一色になっているのが『カモメ』です。
そして尻の先が黒くなっているのが『ウミネコ』で、『カモメ』は黒くありません。
ちなみに『ウミネコ』は目のフチも赤くなっていたりして、よく見るとちょっと怖いです(笑)
さらに『カモメ』は渡り鳥ですので、日本には冬に渡ってきます。そのため夏に見かけるのはほぼ『ウミネコ』になります。
どうですか?これで「じゃあカモメとウミネコの違いってなんなのよ!」と半ギレされても、迅速かつ的確に返答する事ができますよ。
まぁしっかり説明しても「え~、嘘だ~」とか言ってきたりするんですけどね…。そういうアホウは無言で尻をひっぱたいておきましょう。
さぁさぁ、豆知識を披露している間に橋を渡り切ってしまいました。
ついに『福浦島』へ上陸ですよ。
福浦島

福浦島の全体図はこのようになっています。隅々回るとけっこう歩く事になります。
今回は写真右下に現在地を示す小さなマップを付けて、各所の景色や眺めなどをご紹介してみたいと思います。

橋を渡って、広い道沿いに進むとまずはココに出ます。店が閉まっちゃってますが、これは写真を撮ったのが帰りだったため。到着時は開いていましたよ。ぜんざいなどの甘味が食べられるようです。
この目の前にちょっとした展望スポットがあり、おそらく島内唯一であろう灰皿が設置されていますので…スモーカーの方はここで一服済ませておきましょう。
ではここから、反時計回りに島を回っていきます。さぁさぁ皆さん、出発ですよー(一人だけど)。

このあたりに『弁天堂』というお堂があります。
大量に置いてあるちーっちゃいダルマが気になりすぎて、お堂の全体像写真は取り忘れてしまいました。
可愛らしいのでインスタ映えする写真も撮れそうですな。

弁天堂から少し進んだあたり。写真ではちょっとわかりづらいのですが…右手に砂浜が見える場所があります。
ここ、浜まで降りれます…が、降りるためには・・・

じゃじゃーん!!ロープ!!(笑)
整備された道や階段など無く、微妙にデコボコのついた斜面をロープを使って降りる事になります。
アクティブな方であればロープを使わずとも降りる事ができると思いますが、滑りやすいので女性にはちょっと大変かもしれません。
この日は前日までの雨のせいでズルズルでしたが、ちょっとデキる男のフリをしてポンポンと走り降りてみました。危険ですので良い子はマネしてはいけません。

ロープを降りた先に広がるのは・・まさにプライベートビーチ!
ちょっと砂浜は狭いですが、誰もいない海を独り占めです。
20~30分ここでゆっくりしていたのですが、誰一人降りてきませんでした。やはり一般の方はロープは躊躇するようです(笑)
しかし、ココはぜひ降りていただきたい。ちょっと大変ですが、人の気配を感じない松島もとても良いものです。
…なお、帰りはロープを使って斜面を登りですよ。お忘れなきように。。。

広い道沿いにあずまやを見つけたら、その脇の細い道を奥まで進むと…そこは福浦島最南端。『見晴台(みはらしだい)』があります。
ここはちょっとわかりづらいというか…「え?この先って何かあるの?」と感じそうな道ですが、思い切って進んでみてください。展望台とベンチが設置されています。
私以外に白人の若者数人のグループがいたのですが、その中の一人が金髪ぷるんぷるんボディのクセに、Tシャツ&ショートパンツ姿という反則級のスタイル。しかもめっちゃ可愛いときたもんだ。
もう思わずカメラをそっちに向けて、胸元やら尻やらを撮影(盗撮)したくなりました。
英語が苦手な事をこんなに悔いたのは初めてです。

ぷるんぷるんに後ろ髪をひかれながら進むと、三叉路が。
ここから北東方向に伸びる道を進めば『天神崎』、そのまままっすぐ進めば『多目的広場』です。
天神崎も見てきたのですが、特に何というわけでもなく…普通に「松島の風景」だったので写真が1枚も残っていませんでした(笑)

三叉路から進んだ先、左手に枝道があり、どんどん降りていくと…『多目的広場』が見えてきます。
花壇や椅子の他、なにやら建物もありましたが、周囲にロープが張られて近づけないようになっていました。なんだったんでしょう、あの建物。

・・・む?花壇に、ものすごいクオリティの折り紙が多数展示されています。
こ・・コイツは・・・キングギドラ!? めちゃめちゃ手が込んでる!・・・のに、こんな雨ざらしの場所にむき出しで!?
ちゃんとした展示ケースに入れて公開しても良いような力作なのですが、容赦なく屋外にポンポン置かれています。紙製だというのに!(笑)
イロイロとすごいなぁ。誰が作ったのだろう…。

広場を過ぎて、ゆるい上り坂を進めば…さきほどの甘味が食べられるお店に出ます。これで一周です。
素早く歩けば30分で回れそうな気もしますが、普通にゆっくり景色を楽しみながら散策するならば1時間は欲しい所です。
私はいろいろ楽しみつつ、写真を撮りつつだったので…約2時間の滞在でした。
ではでは再び『福浦橋』を渡って、本土へ戻る事にしましょう。

あ・・・まだいたコイツ。
さっきのウミネコが同じ場所でじーっと海を見つめています。なんか嫌な事でもあったのでしょうか…。
時間外は…
最初に「基本的に」料金を払って橋を渡ります、と書いた理由なのですが…
料金を払う『cafeベイランド』さんの営業時間は17:00までとなっています(冬期間は16:30まで)。その時間を過ぎると建物は閉鎖されてしまいます。
ですので、橋への通行は・・・

このようになります。
多くの方が知っているとは思いますが、あまりこういう場所で大っぴらに言うのもどうかと思いますので・・・「ああ、そういう事か」とお察し下さい。
福浦橋&福浦島 あとがき

実は私、松島には若い頃から何度も来ておきながら…この『福浦橋』の事を知りませんでした(笑)
近くに住んでいるほうが意外と知らなかったりするんですよね、こういうのって。
さすがに福浦橋は有名なので、近郊に住んでおきながら知らないってのは私くらいかもしれませんが…。
もしまだ「行ったことがない」「渡ったことがない」という方がいれば、ぜひ25秒で走り抜けてみてください。
いやー松島は面白い所がたくさんありますねぇ。