『定義山』は三角油揚げだけじゃないのね・・・
連日続く雨、雨、雨。どうにか9/5~6の2日間だけ晴れてくれたので、約半月放置で腐りそうなバイクを動かすために近場を放浪してきました。増水がすごかった秋保大滝からそのまま、定義山へ。
ジリジリと暑く空は真っ青。まるで夏に逆戻りしたような天候の中、ぶらーりと徘徊してみようじゃないですか。
定義如来西方寺

戯れ豆知識「定義山の読み方」
じょうぎ?じょうげ?どっち?
人によって「じょうぎさん」と読んだり「じょうげさん」と読んだりする定義山ですが、本来の読み方は「じょうげさん」となるそうです。
これは仙台弁の発音特性によるもので、国土地理院発行の地図でも「じょうげと発音する」とされています。
しかし仙台弁話者以外に対応するため、役所・観光業・道路表記では標準語発音の「じょうぎ」を採用しており、このねじれから地元民の間でも「じょうぎ」と「じょうげ」が混在するようになったそうな。
ちなみに私は「じょうぎ」派です。
仙台方面から定義山に向かう際には大倉ダムのところで2ルートに分かれるのですが、今回は道案内等で推奨されている「ダムを渡らず真っすぐ進むルート」で。しかしこっちは道が狭くて走りづらいんですよね…。
しかしダムの上の狭い道を渡ると、稀に対向車を確認せずににつっこんでくるアホウがいたりでこれまた面倒。この付近、どうにかならんですかね。
商店街は台風で…
…というわけで無事に駐車場にご到着。定義山は駐車場が複数あり、油揚げ狙いなら手前、仏閣巡りなら奥がオススメですよ。

橋をわたって右手に入り、すぐの駐車場(写真「現在地」の付近)と、そのまま奥(写真右方向)に入っていった場所に駐車場があります。混雑時など手前はほぼ満車でも、奥はわりと空いている場合があるので狙い目だったり。
それにしても今日は駐車場もガラガラですな…。たしかに台風が過ぎたばかりですが、こんなに良い天気なのに・・。
とりあえず商店街側から入っていってみましょうか。

あれれ?あっちもこっちも閉店ガラガラ。時間が早かった・・・わけでもない、なんじゃこりゃ?
店を開けていた店主さんに訪ねてみたところ「台風が来てたから、どこの店も今日は休みと決めていた」との事。あらら、今回は買い物目当てではないので良いのですが…ちょっと寂しいですなぁ。
貞能堂
さてさてどうしましょう、まずは普通に商店街真正面にある「貞能堂」からいってみましょうか。

珍しく縦撮り。スマホでもなんでも縦撮り嫌いの私には珍しい。だって長くて入らなかったんだもの。
寺社仏閣系って適当なポン撮りでも見栄えがしますよねぇ。日本の風景ってどうしてこんなに美しいんでしょう。
えーとなんでしたっけ、柄杓で手と口を洗うアレ。せっかく金蛇水神社の記事で作法を覚えたのに呼び名を忘れました。とりあえずそれをやってから探索を開始します。・・・ところで神社と寺って作法は同じなのでしょうか・・・。

貞能堂の裏手。天皇塚、と書いてあります。写真左上に見える堂の中にデカくて朽ちた切株がありました。説明書きを全然読んでないのでよくわかりません。どうも興味が湧かなくて。
ちなみに私、20代の頃から何度も定義山を訪れているのですが、実は裏手まで回ったのは初めて。いつも「適当に商店街眺めて、正面にある貞能堂(という名前すら知らなかった)を眺めて、三角油揚げ食って帰る」という適当な流れで帰っていました。
もはや「定義山=三角あぶらげ屋」みたいな感覚です。
新本堂

な・・・なんじゃこりゃ!奥にはこんな立派な場所まであったのかっ!?
約20年間も「定義如来西方寺」は手前の小さいのだけで終わりだと思っていましたよ(笑)
少々調べてみたところ、この新本堂は平成11年に完成したとのこと。
うーむ、平成11年ということは若い頃に訪れていた頃からすでにあった…という事じゃないですか。こんな立派で広い場所に気づかないとは。よほど「三角油揚げ」しか目に入っていなかったのでしょうなぁ。
しかし周囲に全然観光客がいないので、ちょっと奥には入りづらい雰囲気ですな。周囲をコソコソと探索してみま…なんじゃこりゃ!!

ママー!!怖いようっ!!
本日の「なんじゃこりゃ大賞」決定、馬の生首シーソーがありました。
本当は跨っている姿を撮ってお見せたかったのですが、なんかチラチラと寺関係者の方がこっちを気にしているので…ちょっと無理。
「三脚設置&セルフタイマーでシーソーに乗ってる自分を撮影するオッサン」なんて、完全にアウトでしょう。仮に自撮り棒だったとしてもやはりアウトでしょう。私が坊主だったら警備員もしくは警察を呼びますよ。
五重塔
ねぇちょっと奥さん、ここだけの話なんだけど・・・実はね、定義山には五重塔があるらしいのよ。。。
え?・・・知ってた?いやー、ワシ全然知らんかった!!!
言ってよー。そんな物があるなら、20代の頃に教えてよー。

うおっ、ホントにあった!奈良や京都に行かないと見れないと思っていた五重塔が、まさかこんなに近場にあるとは。宮城県侮りがたしですな。
定義山の五重塔
西方寺に五重塔が建立されたのは昭和61年。
青森ヒバのみを材料として建てられ、宮城県初の「五重塔」となったそうな。初って事は、他にもあるってことですか?
入り口駐車場近くにあった「定義交流センター」には五重塔を撮影した写真が多く飾られていましたので、ここはぜひ私もチャレンジしてみたいところ。塔のまわりをぐるぐるしながら写真を撮ってみます。幸い、他にだーれもいないので撮り放題です。

うーむ…交流センターに飾られていた写真が同じような構図ばかりだったので方向を変えてみようと思ったのですが…。五重塔なのか二重塔なのか、主役が塔なのか空なのか山なのか、まるでわからない写真になってしまいました。
締めはやっぱりコレ!
…というわけで、寺見学はそろそろ終了。
お土産屋はほぼ閉まっていましたが、一番手前にある三角油揚げ屋さんは営業していました。
よし、やはり定義山に来たならばコレを食って帰らねば。

じゃじゃーん、三角油揚げ1枚130円。
テーブルに置いてあるニンニク唐辛子が超絶に美味いので、お土産屋でよく買って帰っています。
これさえかければ別に油揚げじゃなくても、なんでも美味くなる気がしますが…それは言わないお約束。
※↑こちらは定義山で売られている商品ではありません。…が、ぶっちゃけ味は同じです(笑)
定義山・あとがき

いやー、ホント。定義山がこんなに良い場所だったとは思いませんでした。油揚げだけ食って帰るにはもったいない。
ぶらりとバイクで来るには良い場所ですし、ちょいちょい訪れたいところなのですが…やはりダム付近の道路がどうにも好きになれない。赤坂方面からの道もいつにになっても復旧しませんし、どうなっているのやら。
もっともっとたくさんの人に訪れてもらいたい場所なのに、もったいないですなぁ。
というわけで、今回は特にネタもオチもなく終了です。皆様良い行楽を…。