バイクと山菜の異次元コラボ【山菜・ミズ採り】
いつもローカルな公園やマニアックな観光地で戯れている「戯れアウトロー徘徊記」ですが、今回はちょっと趣向を変えまして・・・「山菜採りツーリング」というカオスな戯れを。
世の中にはバイクが趣味でなおかつ山菜採りが趣味の方もいますが、それを同時にやろうという人はあまりいないのでは・・・。
そんな変なツーリングになる原因はこの人。

本人の許可を取っていませんが勝手に顔出し。魅惑のキノコマイスター・サトシ氏です。
(追記:後ほど許可をいただきました)
彼は「モツケ」というブランドネームでバイク関連グッズなどのデザインを手がけており、私も愛用中。郷土青森をモチーフにした唯一無二のデザインは、一部マニアの間で高い人気を誇っております。
モツケ・ホームページ
⇒「motsuke」
薬莱(やくらい)へ出発
そんな彼はデザイナーでありながら、キノコ採りや山菜採りに関してもプロフェッショナル。
たまにバイクで一緒に走る事があるのですが、以前から「なんか採りに行く時連れてってよー」とお願いしていました。私はキノコも山菜も詳しくありませんが、とにかく山を歩くのが好きなんです。
そんな彼からついに「ミズ採りに行きませんかー。バイクでー」とお誘いをいただいたのだから、そりゃもう即答です。…で、ミズってなんじゃ?

どっどど どどうど どどうど どどう。
今回は3台。やくらい方面にある秘密の場所へ向かいます。残念ながら彼の縄張りなので詳しい地図は公開できません。
幸い天気も良く快適な移動。途中ちょっとマシントラブルがありましたが、概ね問題なく目的地に到着する事ができました。

秘境到着~。「こんなトコ走れるかっ!」と言いたくなるような、泥だらけの細い道を抜けて到着しました。彼と走るといつもバイクが泥まみれになって汚れるのが嫌なのよ…(笑)
道路わきにバイクを捨て、ここからは歩きで山に入ります。クマも頻繁に出没している地域なので若干命がけ。最近増えましたよねぇ、クマの被害。
自然満喫

えっほ、えっほ。いやー、楽しいっ!山の中をガシガシと歩くのは非常に楽しいです。別に山菜なんて採れなくてもいいです。こうやって歩くのが目的みたいなもんですから。
もしクマが出たら「クマの眉間に思いっきりグーパンチして、己の力量を試してみたい」という夢も叶いますし。ただし、その夢が叶った暁には…
あなたがこの記事を読んでいる時、私はもうこの世にいません
てな事になると思いますけど…。

沢に出ました。コケ玉が良い感じに「日本の風景」といった感じになっていますなぁ。この写真ではわかりづらいですが、ミズも大量に生えています。
さぁ採取開始ですよー。
すぐにカメラの存在を忘れる…
私の最大の長所でもあり短所でもあること、それは「何かに夢中になると、他の何かを忘れる」です。
だ・・だって、何かを気にしながらでは本気でエンジョイなんてできないじゃないですか!
ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンに乗りながら「あー、ガス料金払わなきゃなー」とか、可愛い浮気相手とのプレイの最中に「あー、カミさんに仙台市指定のゴミ袋(中)を頼まれてたなー」とか考えますか?そういうものですよ、人間ってのは!
と、いう事で・・・

採取中の写真はコレ一枚です。。。キノコ採りに備えて山を観察するモツケ氏。
しかし彼、どうして山菜採り中もずっとヘルメットかぶっているのでしょう。…クマ対策?
上手にできましたー

あれれれ!?肝心なとこ全ぶっとばしです。生えている姿も、採った袋も、ぜーんぶ飛ばして・・はい!出来上がり!みたいな写真になっちゃてるじゃいですか。
しかもこれ、もう自宅ですし(笑)
皮むきなどの下ごしらえは採取した沢で全部終わらせて、この状態で持ち帰ってきました。そのまま各種料理に使えます。
追記:
ミズの皮むきにつて、別記事を作りました。まったくふざける事なく、真面目に皮の処理方法~下ごしらえまで紹介しています。よろしければどうぞ。
⇒山菜・ミズの皮むき【写真付き】
戯れマメ知識
山菜「みず」
「みず」という呼び名は方言で正式には「ウワバミソウ」という植物になり、東北地方では根元まで青いものを「青ミズ」、根元が赤くてムカゴと呼ばれる実がつくものを「赤ミズ」と呼び、クセの少ない美味しい山菜として有名。
他の山菜に比べてマイナーな理由はその非常に大変な皮むき作業にあり。とにかく根気のいる手作業で、たくさん採れば採ったぶん大変な作業は増すばかり。今回のミズ採りでも採取時間は約30分・皮むき作業は2時間でした。。。
ミズはアクの無い万能食材で、そのままおひたしにしても良し、煮物でも良し、どんな調理方法でも食感とほのかな香りを楽しめます。

採り終わった後の写真はあるんですよね…。
自分でも後から写真を確認して「あれ?時間が飛んでる?」といった感じです。
薬莱山菜採り・あとがき

こういう系の記事を書いているとどうしても人混みの中に行くことが多くなってしまうのですが、やはり自然の中で孤独ってのは良いものです。
しかし・・・どうにかしてカメラの事を忘れる癖を直さんといけません。楽しみつつ、大事な事は頭に残しつつ・・・。
これからはしっかり心がけて、浮気の最中でもカミさんの言いつけを忘れないようにします。お約束します!
・・などと、全国の女性を敵に回すような発言でおさらばです。