簡単!山菜・ミズの皮むき【写真付き】
山菜のわりにクセが無く、その食感がとても美味しいミズ。別名はウワバミソウ。茎の根本が赤い種類は赤ミズと呼ばれたりもします。
今回は「男2人でキノコ採り。川崎~蔵王編」のオマケとして「ミズの下処理方法・皮のむきかた」をご紹介しておきます。
なお、下処理方法はその人によってさまざまです。あくまでも一例としてご覧下さい。
戯れ流・ミズの皮むき
まずはミズを持ちます。上下は正しい向きのままです。
次に枝を、下側に付いている物から折っていきます。

完全に折り取ってしまうのではなく、手前方向にペキッと切れ目を入れて・・・

ついー・・・っと、皮を下まで引っ張ってむきます。
うまく皮がくっついてきてくれない場合は、折る際にちょっと爪を立てて切れ目を入れると上手くいく場合があります。
このやり方で下から上へ、全部の枝を取っていきます。下の太い枝以外は皮がくっついてこない事が多いですが、あまり気にしなくても大丈夫です。
全ての枝を取ったら、今度は上下さかさまに持ち替えます。
次に・・・

えいやっ。上から3~5cmほどの部分で折ります。この際も、完全に折り切ってしまうのではなく、片側に皮を残しておいて・・・

折ったほうの茎をひっぱって、皮をむきながら取ります。動かしているのは折った茎を持った手で、むいている皮も折ったほうの茎の皮です。

残った皮の切れ端を持って、本体の皮も下(先端側)までむいてしまいます。途中で切れたりしますが、それも気にしなくて大丈夫です。
ミズは皮をむかずに食べる人もいるくらいですので、あまり神経質になる必要はありません。

再び適度なところで折ります。
この際、少しだけ回して、さっきとは残す皮の角度を変えるのがミソです。

さっきと同様に、折り取った側を動かして皮をむき、その皮の端を持って本体もむいていきます。
回転させずに同じ角度で折ってしまうと、このように・・・・

皮がついてこなくなります(笑)
最初の枝取りを含めて上手に皮がむけていると、2~3回目に折る頃には全体的に皮がむけて、同様に皮がついてこなくなります。そうなればあとは先端までポキポキ折っていくだけです。
慣れれば簡単
コツさえ掴んでしまえば、思ったよりも簡単にできるようになります。
そして何度か食べているうちに「神経質に皮むきしなくても、あまり食味は変わらない」という事にも気づきます(笑)

本気でやるとけっこう時間がかかる作業です。このくらいで1時間ほどかかりました。
私はこのような状態で溜めていきますが、折り取った先から水をはったボールなどに入れて浸していく方もいます。
下ごしらえ
せっかくなので茹でるところまでご紹介しておきます。
といっても、特に難しいところはありません。皮むき処理したミズをよく洗い、鍋で茹でるだけです。
茹でる際には水からではなく、沸騰した湯に入れます。塩などを入れる必要はありませんが、人によっては少量入れる方もいます。お好みでどうぞ。

ぐつぐつ・・・。
目安としては、全体的に透き通るような緑色になったら茹で上がりです。ただし根本の部分は茹でても少し赤みが残ったままですので、完全に緑色になるまで茹でる必要はありません。
量にもよりますが、だいたい時間にすると2~3分くらいでしょうか。けっこう火の通りは早いです。

茹で上がりでーす。
このまま軽く醤油をふって食べても良し、酢味噌などに和えるも良し、油炒めにするも良し。フキのように煮物に使っても美味しくいただけます。
おわりに・・・
最初にも申し上げましたが、皮の処理方法は人によって違います。
いちおう基本のやり方としてご紹介しましたが、何度かやっているうちに、もしくは食べているうちに、より効率的で簡単な「自分なりのミズの下処理方法」が確立してきます。
私は現地で余裕がある場合「枝はその場で折り取って茎だけ持ち帰り、下処理最初の2~3折りだけで皮をむく」という方法を良く使います。
あ、採取する場合に注意ですが・・根っこから抜いてしまうと再生しません。根元を折り取るか、ナイフで切り取るようにしましょう。
ではでは・・・皆様も美味しい山の恵みをご堪能ください。
ミズ採取の徘徊記事はコチラ