松島のチョイはずれにある「西行戻しの松公園」。なにやら古臭い名前の公園ですが、実はココには洒落たカフェもあり、ガラス張りの店内から松島湾を一望しつつ美味しいタルトなんていただけたりもします。

・・などといかにも知ったふうな事を言ってみますが、実は私も今回初めて知りました(笑)

雪もなければ紅葉もない、だからといって夏の青い空もない。そんなえらく中途半端な季節ですが「西行はなにをどう戻したのか!?」という点も押さえつつの戯れです。

西行戻しの松公園

場所:上の地図を参照

駐車場:無料駐車場あり

松島のメイン観光スポットから車で5分ほどの高台にある公園です。

遊具などはなく、展望台と広い空き地、それに観音像がある程度。秋には紅葉も楽しめるようですが、ぶっちゃけこの季節は特に面白い場所でもありません。

西行戻しの松公園

天気が良いのがせめてもの救い。これで雪でも飛んでたら、こんなトコまで何しに来たのやら・・・。

まずはこの写真正面にある高台から眺めてみる事にしましょう。

西行戻しの松…ってどれ?

松の丘

なかなかの見晴らし。・・・で、西行戻しの松ってどれ??松はいっぱい生えているけど・・・。

戯れ流・豆知識
『西行戻しの松』の由来

西行法師(1118~1190年)が諸国行脚の折、このあたりの松の下で出会った童子と禅問答をして敗れ、松島行きを諦めたそうです。

…ということで、このあたり一帯の松を「西行戻しの松」と呼ぶことに。めでたし、めでたし。

どうやら「西行戻しの松はこの1本!」というわけではなく、このへんに生えてる松は全部西行戻しの松…で良いようです。ずいぶんと適当ですなぁ。

それにしても、童子と禅問答をして敗れてしまうってどうなんでしょう。

なんと調べてみたところ、この西行というオッサンはあっちこっちで戻されているようです。

  • 秩父(埼玉県)「西行戻り橋」
  • 日光(栃木県)「西行戻り石」
  • 甲駿街道(山梨・静岡間)「西行峠」

…と、三ヶ所で戻されており、松島を入れれば合計四ヵ所。しかもそのすべてが「現地の童子にやりこめられ、恥ずかしくなって戻って行った」というもの。

武士・僧侶・歌人という立派な肩書をもちながら、あっちこっちで子供に言い負かされて「もう帰るっ!」とお顔真っ赤にして戻って行く・・・

いったい何やってんだよ、西行のおっさん。

白衣観音の展望台

この公園には展望台が2つあり、1つは松が生える丘、もう1つは白衣観音の展望台になります。

そっちも登ってみましょう。さぞ立派な観音が見られるのではないでしょうか。うーむ、下からはまるで観音っぽいモノは見えませんででしたが・・。

白衣観音

ち・・・ちっちぇ!(笑)

そうですよね。どこにも白衣「大」観音なんて書いてないですもんね。どうも「観音=デカい」ってイメージがありまして、勝手に勘違いしていました。観音は何も悪くないです。

白衣観音は「びゃくえかんのん」と読まれる事も多いですが、ここのは「びゃくいかんのん」のようです。看板のローマ字表記がそうなっていました。

眺めはさっきの松の展望台とさほど変わらない感じです。

観音が座っている建物の扉が気になりますが、ガッチリ錠がかかっていて中は見れません。ここにはいったい何が・・・。

ではでは風も強いので戻りましょう。さっき見た案内板に「パノラマハウス」と書かれていた場所があったので、そっちがとても気になっています。

パノラマハウス…は無料の展望所ではない

パノラマハウス

遠目で見ても新しい感じの建物です。・・・・ん?お店になっとるの?

てっきり「パノラマハウス」という名称から、自由に入れる展望室か何かだと思ったら…どうやら違うようです。

なんかしゃらくさい雰囲気の店ですし、こりゃ近寄らないほうが…とも思ったのですが、もしかしたらお婆ちゃんがやっているモツ鍋屋かもしれませんし。あそこに置いてある看板ぐらいは見ておきましょうか…。

カフェ「le roman(ロマン)」

le roman

…う。恐る恐る近づいてみるとどうやらカフェのようです。

…やはりおしゃれさんの店だったか!罠だ!!逃げねばっ!!

こんなトコに入ったりしたら

ねぇあれ見て、野蛮人がきたわよ」
「よくあんな格好で入れたわねー」
「何かしらこの匂い。日向ぼっこしてる犬の匂いがしない?」

なんて声が周りからヒソヒソ聞こえてくるに違いありません。気づかれる前にすぐに撤退せねば。でないと今夜は枕を涙で濡らす事になります。

・・・などと考えていたら、店員のお兄さんが「どうぞ、いらっしゃいませ」的な笑顔で、入口のドアを開けてくれました。ぐえ、まじすか。入れっつーんすか…。

カフェ店内

いやぁ・・・広くて素敵な店内だなぁ・・・はは・・はははは・・・。

どうしよう。入っちゃいました。まるで異国に来た気分です。モツ鍋屋や定食屋とは明らかに空気が違います。

もうここまで来たなら腹を括って堂々とするしかないでしょう。えーと、注文するときは手を挙げて指をパチンッてならせば良いのかな?

絶景を楽しみながらカフェオレ

絶景のパノラマ

こちらのお店「le roman」さんは周囲がガラス張りになっており、まさにパノラマハウス。海側の席では、松島湾を眺めながらゆったりとくつろぐ事ができます。

「le roman」
営業時間:11:00~17:00

毎週火曜定休

予約不可

話によるとこのお店、東日本大震災で被害を受けて閉店したものの4年後に再オープンしたそうです。この窓際の席は休日には待ちが出るほどの人気らしいですよ。

すごいなぁ。オシャレさんはこういう所で休日を過ごすのか・・・あ、注文来た。

カフェオレとタルトタタン

私はコーヒーが苦手なので、カフェオレ。それと「ロマンのタルトタタン」を。

実は私、見た目に似合わず洋菓子系の甘いモノには目がないんです。ミスドのドーナツなら20個くらい一気に食えますし、ケーキは5号を3ホール一気にイケます。

しかしこういうお店に入った事がないので、実物が来るまで「タルトタタン」がどんな食べ物なのか想像もできませんでした(笑)

いやー、リンゴの甘さが優しくて生地もサクサク。とても美味しいじゃないですかタルトタタン。カフェオレを飲みながらゆったりしているうちに、だいぶこの場の空気にも慣れてきましたよ。

たまにはこういうトコでゆっくりするのも良いですね。もちろん次はちゃんとした恰好で来ますよ。タキシードとか着てくれば良いんですよね?

あとがき

いったい西行戻しの松ってなんぞや?という事で訪問した「西行戻しの松公園」でしたが、予想外の展開となってしまいました。

お水

まさかこんなトコで、こんな辱しめを受けるとは・・・いやいや、こんなくつろぎを体験できるとは・・。

こういったお店が好きな方で、まだご存知でなかった方はぜひ一度訪れてみて下さい。

ではでは、私はこのまま松島海岸のほうを襲撃してみたいと思います。さすがにこの店内でふざけた写真を撮るわけにはいかなかったので・・・どこか戯れられる場所を探しに行ってきます。

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