奥州市『牛の博物館』が牛すぎてモ~大変
岩手県奥州市にある『牛の博物館』、その名の通り『牛』にターゲットを絞ったマニアックな博物館になります。入館料や開館時間、魅力的なオリジナルグッズや隣接するレストランなどの情報も含めて戯れ報告を…。
牛

皆さん、牛はお好きですか?
突然「お好きですか?」とか聞かれたところで、好きという言葉にもアレコレ意味があるので返答に困るかもしれませんが…「あのクリクリした目とモッサリした雰囲気が好き!」といった感じで『動物として好き』な方もいれば「ステーキが大好物!」と『食べ物として好き』という方もおられることでしょう。
今回お邪魔した『牛の博物館』、岩手県奥州市は日本有数の和牛名産地ということもあり方向性としては後者、主に家畜・畜産という視点から牛を学ぶ博物館となっています。
宗教上の理由や性癖的な理由で「牛を喰うなんてとんでもない!」という価値観の方はご注意下さい。私はあまり肉は食べないものの、食ったら食ったで美味しいと思うのでOK。レッツ&ゴーですよ。
奥州市『牛の博物館』

今年の梅雨は雨続きなうえに雨量も多いですが、相変わらずの晴れ男っぷりで絶好調の快晴。
博物館は左手に見える大きな建物で、右奥の低い建物はレストランとなっています。
しかしコロナの影響かレストランは営業している雰囲気すら無し。残念ながら前沢牛をいただくことはできませんでした…。
戯れ情報
『牛の博物館』
開館時間:
9:30~17:00
(最終入館は16:30)
入館料:
一般400円・学生300円・小中学生200円
(幼児・70歳以上の方は無料)
所在地:
〒029-4205 岩手県奥州市前沢字南陣場103-1
TEL:
0197-56-7666
8000年前より続く「人類と牛」の暮らしについて、生物学・人文科学の面から紹介する珍しい博物館。
さっそく突撃しますが今回は『博物館』という性質上、撮影が制限されている箇所が多くあります。
受付の方に確認したうえで、問題のない写真のみ公開となりますのでご了承下さい。
1F 家畜としての牛

どどんっ!!入っていきなりの『牛の剥製』
めちゃめちゃリアル…というか、剥製なのだからリアルなのは当たり前ですな。まるで生きているかのよう。
展示室は一階と二階に分かれており、一階は完全に「食肉」としての扱いで牛を学ぶ事ができます。
「わ~い、牛さんだ~♪」と『牛=可愛い動物』的な感覚で観覧を開始すると、一発目から生々しい現実に打ちのめされるのでご注意を(笑)

『生まれて』→『売られて』→『育てられて』→『解体されて』→『いただきまーす』までの流れを可愛い人形で。
余談ですが、私の叔父は宮城県大崎市で畜産を営んでおり、三番目の『肥育』をやっていました。もう疎遠になっているので詳しくは知りませんが、現在は一番最初の『繁殖』に変えた…と聞いたような気が。
そのせいもあって私も幼少期は牛小屋で遊んだり、牛が舐める塩を舐めてみたり、牛の飼料を食ってみたりしたものです。ええ、もちろんクソまずかったです。

こちらは牛の『部位の名称』を学べるくるくるパネル。
「やっぱサーロインはうめぇなぁ!」などと言っておきながらも、実はサーロインってどの部位かも知らないで食っている方も多いかと。私も昔はそうでした。そんな時はこのパネルをくるくるして学びましょう。
本来は全て閉じており、自分でくるっと回してお肉を出す仕組みになっているようですが…今はコロナ対策として全て出っぱなしの状態になっています。
ところで皆さん、牛肉はドコがお好きですか?
私は肉の部位ではありませんが、やはり仙台に住んで長いので「タン(舌)」が好きです。テール(尻尾)もスープにすると絶品なので好き。カルビとかロースとかはあまり食わんです。

映像展示もあります(定期的に再生)
15分足らずの映像ですが「世界各国の牛の鳴き声の表現」など、非常に面白い。
しかしなんと言いますか…だいぶ古い映像のようで、かなり人間中心の目線でエゴに満ちた印象も。露骨にエグくはありませんが、少々疑問に感じる部分もあります。
人間ってホント、傲慢で勝手な動物ですなぁ。
…さてさて、二階に登ってみましょうぞ。
2F 文化としての牛

二階は一階の倍以上のスペース。生物学的な分野や牛にまつわる文化などが紹介されています。
…が、二階は『撮影禁止資料』が多いため、この入口写真のみで。
牛の博物館関係者の方、この写真でもアウトでしたらご連絡下さい。速やかに私が牛のマネをしている写真に差し替えます。

こちらは二階真ん中あたりに展示されている『世界のカウベル』
トングが設置されており、実際に鳴らしてみることができます。お子さんとご一緒ならば楽しめるのではないかと。
思った以上にデカい音がでるのでお気をつけあそばせ。

二階展示最後付近には展望スペースもあり。目の前を流れる北上川と、美しい自然を眺めることができます。
この空間だけものすごく冷房が効いているので、ちょっと一休み。ここに牛がいたりしたら最高だったなぁ…なんて。
牛の博物館・あとがき

こんな事言ってはものすごく失礼なのですが、正直なところ「小さくてローカルな展示場」程度を想像していただけに、良い意味で裏切られました。非常に見応えのある博物館となっており、さらーっと流せば30分程度、映像展示を含めてじっくり観覧するならば1時間は欲しいところです。
簡単にスーパーで購入できて、当たり前のように我々の口に入っている「牛」という生き物。
その「普通」と感じていた事も、長い歴史と多くの人々によって成り立っているのだなぁ…と改めて考えさせられました。うーむ、牛、奥深し。
そうそう、こちらの博物館ではオリジナルグッズやオリジナルではないグッズが多数販売されており、お土産もアツいですよ。

今回私が購入したお土産はコチラ。
オリジナルクリアファイル・300円
オリジナル缶バッヂ・100円(x2)
驚いたことにどれもこれも、ものすごくお安いんですよ。缶バッヂが100円ってなんですか。どこぞの施設ではコレよりも小さいサイズで1個300円だったというのに。
いつもこうやって何かしら購入してくるので、本当であれば『お土産に買ってきたグッズを各1名様にプレゼント致します』とかやってみたいとは思っているのですが、誰も応募してくれなかったら泣きたくなるのでやりません。
…というわけで、『岩手県奥州市・牛の博物館』での戯れは終了。久しぶりにステーキなんぞ食べたくなってきましたなぁ…。